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【高野山町石道ルート】初心者向けに写真や情報多めで徹底解説!

【高野山町石道ルート】初心者向けに写真や情報多めで徹底解説!

町石道」は、弘法大師空海が切り開いた高野山の参詣道。

1200年つづく歴史ある道。
「祈りの道」とも言われています。

とねり
とねり
登山歴10年以上。
登山デビューは町石道でした。
筆者のコースタイムは休憩込みで6時間強です。

2004年、
「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録された
町石道
一度歩いてみたい!と思ったのがキッカケで、登山と町石道の魅力にすっかりハマってしまいました。

いままで9回登っていますが、何度登っても飽きることのない味わい深いルートです。

こんな人にオススメの記事

世界遺産「町石道」を歩いてみたい
初心者でも町石道を歩けるか不安
町石道ルートを歩くために必要な情報が知りたい
(服装・持ち物・トイレ・駐車場など)

この記事では、「九度山駅」から
ゴール地点の「根本大塔」まで、写真多めでご案内します。

九度山駅から180町石「慈尊院」を経由して、
1町石「根本大塔」までの約22km。
6~8時間かかるロングコースですが、よく整備されており案内板も多く、
はじめての方でも安心して登っていただけます。

自分の足でたどり着いた高野山は、感動もひとしおですよ。

あなたも、空海が歩いた歴史ある町石道で、天空の聖地 高野山を目指してみませんか?

ぜひ、最後まで読んでくださいね。

高野山町石道ルートに必要な服装・持ち物

登山の準備

町石道を歩くなら、気候のよい春~秋が最適です。

春から秋の高野山登山のために、準備しておくと安心なもの、注意点などをまとめました。

真冬の町石道は、積雪がありキケンです。
滑落のおそれもありますので、初心者の方にはオススメできません。

服装

標高が100m上がると、気温は0.6℃下がります
登山中は、3月でもそれほど寒さは気になりませんが、山上は冷え込み雪が残っていることもありました。

出発前に山頂 (高野山町) の気温を確認の上、必要に応じて上着などを持参すると良いでしょう。

ウェアは、伸縮性と速乾性のあるものが◎
乾きにくく、ストレッチ性のないジーンズなどの
綿素材はオススメできません

高機能な トレッキングパンツ なら足上げもよく、快適な登山が楽しめます。
1本持っていると、様々なアウトドアシーンで活躍してくれるでしょう。

スニーカー
トレッキングシューズ
 トレッキングシューズ 推奨
・靴は汚れる覚悟で
・靴下は、靴ずれやマメ防止のため厚手が◎
長袖
長ズボン
・虫や紫外線・ケガ防止
・暑い季節は、半袖+アームカバーでもOK
・速乾性と伸縮性のある素材が◎
帽子 ・頭部の保護
・日差しや雨除けに
レインウェア ・カッパやポンチョでもOK
(防寒着にもなる)
手袋 ・雨や防寒・ケガ防止
・軍手でもOK

春~秋の登山で気になるのが、
紫外線の問題です。

顔~首の日焼け防止」や「虫よけ」には、フェイスカバー がかなり有効。
お買い物やウォーキング、自転車などの日常生活でも重宝します。

持ち物

町石道の地図町石道ルートの地図
ザック
(リュック)
・20ℓ~30ℓ
・両手をあけて登れる
・ウエストベルトがあるとなお良し
汗拭きタオル ・日よけやマフラー代わりにも

トレッキングポール
・足への負担が軽減される
・登山道に落ちている枝でも代用可能
お弁当
おやつ
・汁モレせず食べやすいものを
・栄養補給(シャリバテ防止)に歩きながら食べられる
行動食 は必須

スポーツドリンク
・夫は2L、わたしは1.5L持参
・2/3地点の「矢立」に自動販売機あり
地図 ・写真の地図は、南海高野線の有人駅でもらうか、
こちらで閲覧・ダウンロード も可能

※九度山駅横に無料貸し出しの杖がありました (数は少なめ)。

その他必要に応じて

・着替え
・日焼け止め
・傘 (山上で使用)
・ウエットティッシュ
・ファーストエイドキット
(ばんそうこうや、薬)など・・・

高野山・町石道ルート|九度山駅~根本大塔まで

高野七弁天「嶽弁財天社」の鳥居大門近く「嶽弁財天社」の鳥居と八重桜

九度山駅」から、登山口「慈尊院」を経由して、
高野山「根本大塔」までの全工程をご紹介します。

町石道 は、急なアップダウンの少ない、比較的ゆるやかなルートです。
とはいえ、約22km・6~8時間かかるロングコース。
(※所要時間は目安です。休憩などは含みません。)

いきなり22kmを歩くのは大変でも、体力にあわせて2回にわけたり
エスケープすることも可能です。

※安全な登山のため、夕方までに登頂できるよう早めのスタートをオススメします。

エスケープできるルート

「古峠」~「上古沢駅」へぬけるルート
「笠木峠」「矢立」~「紀伊細川駅」へぬけるルート
それぞれの駅から町石道へ合流すれば、ショートコースとして楽しめます。


「九度山駅」からスタート

九度山駅の駅舎九度山駅

南海高野線九度山駅」から、慈尊院まで徒歩でおよそ30分。
地図や看板を確認すれば、まず迷うことはないでしょう。

大河ドラマ「真田丸」で脚光を浴びた真田幸村が蟄居していたのが九度山です。
真田庵や真田ミュージアムなどの観光スポットもありますが、また別の機会に訪れてください。

駅舎の外 (写真右がわ) に、トイレコインロッカーあり。
無料で貸し出している杖もありました。
※地図はこちらでも入手可能。

九度山駅~慈尊院までのトイレ情報
  • 九度山駅
  • 町営無料駐車場
  • 道の駅「柿の郷くどやま」
  • 慈尊院観光トイレ

※慈尊院から先は、112町石の「神田応其池」までトイレはありませんのでご注意を!
(慈尊院から約2時間半後)

「慈尊院」町石道ルートの登山口

慈尊院の表門慈尊院の表門

九度山駅から、1.5km (約30分)。
女人高野と呼ばれる「慈尊院」は、
空海が開山しました。

空海の母、玉依御前が晩年過ごしたこのお寺が登山口。
母に会うため、月に9度も町石道を往復したのが「九度山」の由来です。

門ををくぐって真っすぐ進み、正面にある丹生官省符神社へ続く、急な階段を上ります。

丹生官省符神社への階段丹生官省符神社へ続く急な階段

階段の途中、
右手に1つ目の石柱 (180町石) がありますので、お見逃しなく。

※1町=約109m

車の方は、町営駐車場 (無料) にとめて、ここからスタートすることも可能です。
※駐車場については、後述の「アクセス」をご参照ください。

「丹生官省符神社」にうかんしょうぶじんじゃ

丹生官省符神社の鳥居丹生官省符神社

丹生官省符神社」は、慈尊院の鎮守として空海によって創建されました。

鳥居の奥に写っている、拝殿右がわの脇道が「町石道です。

「高野山町石道展望台」休憩スポット

展望台から紀の川を望む展望台から紀の川を望む

慈尊院から、1.5キロ (約30分)。

木陰のない、柿の木畑のあいだを歩き続けると、
166町石を越えた所に、紀の川平野を一望できる「展望台」があります。

ここまで上り坂が続くため、少し休憩すると良いでしょう。

こまめな水分・栄養補給を

登山は長時間行う全身運動。
寒い時期でも、けっこう汗をかくものです。
“エネルギーの消費量は、フルマラソン並み” と言われることも。
体調不良にならないためにも、水分とエネルギーの補給は、「こまめに」「お腹が空く前にを意識してください。

※エネルギー補給にオススメの行動食は、こちらの記事を参考にしてください。

「銭壷石」ぜんつぼいし

銭壺石銭壺石

156町石の手前にある「銭壷石」。

鎌倉時代、町石道を整備した際、作業員の給金をこの石のうえに置いた「銭壷」から “つかみどり” させたと言われています。
壷は上部がくびれているため、手の大きさにかかわらず
つかめる銭の量は大差なかったそうです。

「六本杉」分岐点

六本杉の案内板六本杉の案内板

展望台から50分ほどで、「六本杉」に到着します。
ベンチなどはありませんが、開けているため休憩しやすいスポットです。

※ここまでは道なりでしたが、ここから町石道ルートに行くには、若干Uターンすることになります。

そのまま進むと、丹生都比売神社ルートに行ってしまうので、間違えないようにしてください。

写真の案内板にむかって、が「町石道ルート」です

丹生都比売神社ルートの場合、プラス1時間は必要です。
神社から町石道へともどる坂で、かなり体力を消耗します。

「古峠 」から上古沢駅にエスケープできる

古峠古峠

124町石。
古峠」から、約2.5kmの上古沢駅にエスケープが可能

少し急な下り坂です。

※上古沢駅から町石道に合流して、高野山を目指すのも良いでしょう

「二ツ鳥居 」休憩スポット

二つ鳥居二つ鳥居

120町石付近。
空海が建立したと言われる
二ツ鳥居」。
1649年、それまでの木造から現在の石造りへと改められました。

二つ鳥居の展望台展望台

手前にある展望台は、休憩所にもなっています
天野の里を眺めながら、休憩するのにちょうど良い場所。
筆者はいつもこちらでお昼をいただきます。

「白蛇の岩と鳥居」

白蛇の岩と鳥居白蛇の岩と鳥居

115~116町石のあいだにある
白蛇の岩と鳥居」。

この岩の隙間に入り込もうとしていたヘビを、杖でつついて驚かせた僧。
帰路にこの岩の前を通ると、白い大蛇が岩の上の木に巻き付いて待ち構えていました。
僧は自分の非を悟り、丹生都比売神社で祈祷してもどると、大蛇はすでに消えていた・・・
以来、この岩で白蛇の姿を見ると幸せになれると言われています。

この先しばらく「紀伊高原ゴルフ場」の横を歩きますので、飛んでくるボールに注意してください。

「神田応其池」こうだおうごいけ|トイレ ・ 休憩スポット

神田地蔵堂地蔵堂と神田便所の分岐

112町石付近。
写真左奥に見えるのが神田地蔵堂。
右手に下りると神田便所。

少し日差しは気になりますが、地蔵堂の周囲で休憩することも可能です。

神田便所いつもキレイな神田便所

「神田地蔵堂」を下ったところにある
神田便所」。
(トイレットペーパー有・いつもキレイに管理されています)

「笠木峠」からも上古沢駅にエスケープできる

笠木峠笠木峠の案内板

笠木峠」から、約3.5kmの上古沢駅にエスケープが可能です。
急坂と国道に注意。

「矢立」トイレ・休憩スポット

矢立茶屋矢立茶屋

矢立に近づくと、車の走行音が聞こえてきます。

神田応其池から、約2時間 (6.2km )。
国道480号線と370号線の合流地点が「矢立」です。

矢立トイレ矢立のトイレ

矢立には、

  • 矢立茶屋(食べログ)
  • 公衆トイレ
    (トイレットペーパー有)
  • 自動販売機
    (町石道ルートではココだけ)

などがあります。

矢立茶屋の名物「やき餅」は、店内で食べることも可能。
ちょっとしたお菓子なども販売しています。

矢立茶屋の左脇にある道が
町石道

ここから、40町石の展望台まで少しキツイ上りが続きます。

「袈裟掛石」

袈裟掛石袈裟掛石

55町石にある苔むした「袈裟掛石」。

空海が袈裟をかけて休んだという伝説が残っています。
ここから先は、高野山の聖域と俗世の「清浄結界」です。
石の間をくぐれば、長生きするとの言い伝えも。

「押上石」

押上石押上石

54町石付近にある「押上石」。

空海の母が、女人禁制の高野山へ結界を越えて入山しようとした時、激しい雷雨におそわれました。
親孝行の空海が、この石を押し上げて母をかくまったという伝説があります。
この石には、今も空海の両手の跡が残っているそうです。

「国道480号線」を渡る

国道480号線国道480号線

41~40町石の中間にある
「国道480号線」。
ここを渡れば、展望台 (休憩所) はすぐそこです。

「展望台」最後の休憩スポット

40町石の展望台40町石の展望台

40町石の展望台は、ゆっくり座って休憩できる最後の場所です。
水分と栄養補給をお忘れなく。

「鏡石」

鏡石鏡石

27町石付近。

実際に見ても分かりにくいのですが…
写真右上の明るい部分が「鏡石」です。

石の表面が鏡のように平らなことから「鏡石」と呼ばれています。
この石の角にすわり真言をとなえると、願いが叶うという “いわれ” があるそうです。

このあと、いくつかの木橋を渡り
「あともう少しで大門」というところで、最後の急な上り坂が待っています。

「大門 」トイレ・休憩スポット

高野山大門大門

矢立から約2時間。
ここで「登山」は終了です。

大門」は、高野山の入り口にある総門。
国内2番目の大きさを誇る、迫力満点の「金剛力士像」は必見です。

ここ (6町石) から約500m、10分ほどでゴール地点の根本大塔に到着します。

根本大塔に向かう途中、通りに面した柵の向こうにある「1町石
2021年5月、1町石を示す立札は残念な姿になっていました。

1町石1町石

※トイレは、大門をくぐって左側にあります (トイレットペーパー有)。

ゴール地点「根本大塔」

根本大塔根本大塔

高さ約50m。
朱塗りの「根本大塔」は、高野山のシンボルです。
その大きさと神々しさに、毎回圧倒されています。

※内部の見学は有料ですが、立体曼荼羅は一見の価値アリ。

高野山町石道ルートのアクセス

町石道の登山口「慈尊院」へは、
南海電車かマイカーが便利です。

電車で

南海なんば駅から

南海高野線

  • 急行 「橋本行き」
  • 特急「りんかん橋本行き」
  • 特急「こうや高野山行き」

※特急は全席指定

そのほか、いずれも橋本駅」で各停に乗り換え、3つめの「九度山駅」で下車

ちなみに・・・
JR和歌山線「高野口駅」から、登山口の慈尊院までは、徒歩で約40分。
列車の本数が少ないのがネックです。
帰路は?

高野山内から・・・

千手院橋バス停
南海りんかんバス
高野山駅
ケーブル
極楽橋駅
南海高野線
南海なんば駅

※車を九度山に駐車している方は
九度山駅」で下車。

駐車場

マイカーの方は、九度山町の駐車場をご利用ください。
地図で示している4ヶ所は、いずれも 無料 です
帰路を考えると、駅に近い方が体力的に楽でしょう。

※春に行われる「真田まつり」などのイベントと重なると、離れた臨時駐車場を案内されることもあります。
(2022年は、5/5(木)に開催予定・変更の可能性あり)

九度山町営駐車場

「宿坊」に泊まる

せっかく高野山に行くなら、宿坊体験はいかがですか?
お寺の雰囲気を味わいながら、旅館のように落ち着けます

高野山の宿坊の中で、天然温泉露天風呂があるのは
高野山温泉 福智院 だけ。

美しい庭園と、精進料理も評判の宿坊です。

町石道は、体力のいるタフなルート。
美味しい料理と温泉が、登山の疲れを癒してくれることでしょう。

おわりに

高野山町石道ルートは、体力さえあれば決して難易度は高くありません。
22kmを一度に歩くのが不安な方は、
2回にわけても良いでしょう。

足に後遺症がある筆者と、筋金入りの腰痛もちの夫でも、毎年余裕で登頂していますので安心してください!

水分と栄養補給は「こまめに」行うことが、バテないためのコツですよ。

五感で自然を感じながら、知的好奇心も満たされる町石道を、ぜひ一度歩いてみてくださいね。

それでは、道中お気をつけて。

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POSTED COMMENT

  1. とねり より:

    こちらこそ、お読みいただきありがとうございます。
    どうかご安全に楽しんで来てください!

  2. Sy より:

    町石道登山情報、すごく参考になりました!ありがとうございます。挑戦したいと思っています。

  3. とねり より:

    まんちゃんさん、こんにちは。
    お読みいただきありがとうございます!
    大文字山は、小さなお子さんから年配の方まで楽しく登っておられます。
    下山後に美味しい食事と温泉が待っていると思うと頑張れそうですね!

  4. まんちゃん より:

    見所満載のルートですね。
    是非チャレンジしてみたいです!
    初心者でも登れるのか不安でしたが、分かりやすく解説されており、とても参考になりました。
    登った後の精進料理と温泉は最高だろうなぁ。

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